市川團十郎さんのドキュメンタリー映画が海外の映画祭で評価されたと聞いて、どんな作品なのか気になりますよね。
歌舞伎という伝統芸能が世界でどう受け止められたのか、興味を持った方も多いはずです。
結論から言うと、市川團十郎さんを追ったドキュメンタリー映画『襲名』が、第83回ベネチア国際映画祭の公式独立賞「Cinema & Arts Award」で最優秀作品賞を受賞しました。
日本映画がこの賞を受賞するのは今回が初めてです。
この記事では、受賞の内容や映画の見どころ、監督のコメントを公式発表・報道をもとに整理します。
- 『襲名』がベネチア国際映画祭で日本映画初の受賞を果たしたこと
- 「Cinema & Arts Award」がどんな賞なのか
- 映画『襲名』の内容と市川團十郎さん・新之助さんの襲名披露の背景
- 三池崇史監督のコメント
- 同映画祭で受賞したもう1つの日本映画
『襲名』が日本映画として初の「Cinema & Arts Award」受賞
市川團十郎さんを追ったドキュメンタリー映画『襲名』が、第83回ベネチア国際映画祭の公式独立賞「Cinema & Arts Award」で最優秀作品賞を受賞したことが発表されました。
この賞を日本映画が受賞するのは今回が初めてです。
監督を務めたのは三池崇史さんで、今回が三池監督にとって初めてのドキュメンタリー映画作品になります。
これまで数多くの劇映画を手がけてきた監督が、歌舞伎の世界を題材にドキュメンタリーへ挑んだ点も注目されています。
「Cinema & Arts Award」とはどんな賞か
「Cinema & Arts Award」は、ベネチア国際映画祭が主催する公式独立賞(コラテラル賞)の1つです。
映画と、音楽・演劇・舞台芸術など異なる芸術表現との融合を評価する賞とされています。
審査側からは、独特の台詞回しや所作、隈取りなど、歌舞伎が持つ「総合芸術」としての魅力が、舞台上での実演を通して圧倒的な力で表現されていると評価されたと報じられています。
映画『襲名』の内容と2.5年延期になった背景
『襲名』は、市川團十郎さん(48)と息子の市川新之助さん(13)が同時に襲名を披露するまでの舞台裏を追ったドキュメンタリーです。
親子同時の襲名披露興行は、新型コロナウイルスの影響で2.5年にわたり延期を余儀なくされており、映画はその延期期間を含めた道のりを記録しています。
歌舞伎における「襲名」は、名跡と呼ばれる芸名を先代から受け継ぐ重要な儀式です。
親子で同時に襲名するケースは歌舞伎界でも大きな注目を集める機会であり、その舞台裏に密着した内容が今回の受賞につながったとみられます。
【考察】海外の映画祭で評価された理由を予想
ここからは編集部の考察(予想)です。
今回『襲名』が海外の映画祭で高く評価されたのは、歌舞伎という伝統芸能を「解説」ではなく「舞台裏のドキュメント」として見せた構成にあるのではないでしょうか。
そう考える理由は2つあります。
1つ目は、審査側のコメントとして報じられている「舞台上での実演を通して」魅力が表現されているという評価です。歌舞伎の知識がない海外の審査員にも、実演の迫力そのものが伝わる構成になっていたと考えられます。
2つ目は、コロナ禍による2.5年の延期という実際の困難を記録に含めている点です。伝統を受け継ぐことの厳しさが、フィクションではなく実際の出来事として描かれたことで、単なる伝統芸能紹介にとどまらない作品としての説得力が生まれたのではないでしょうか。
ただし、これはあくまで編集部の予想であり、実際の評価理由については、映画祭側から詳細な講評が別途発表される可能性があります。
三池崇史監督のコメント
受賞を受けて三池崇史監督は、市川團十郎さんの偉業をたたえるとともに、この映画を通じて古典歌舞伎の美しさと襲名の厳しさを世界に伝えられたことへの喜びをコメントしています。
長年劇映画を手がけてきた監督にとっても、初のドキュメンタリー作品での快挙となりました。
三池監督はこれまでホラーやアクションなど幅広いジャンルの劇映画を国内外で手がけてきたことで知られています。
今回、劇映画とは異なるドキュメンタリーという手法で歌舞伎の世界に挑んだことも、公開前から話題になっていたポイントの1つです。
同時受賞となった是枝裕和監督『ルックバック』
同じ第83回ベネチア国際映画祭では、是枝裕和監督の作品『ルックバック』も、別の独立賞で最優秀作品を受賞したと報じられています。
2人の日本人監督が同じ映画祭で同時に初受賞を果たす形になり、日本映画界にとっても大きな話題となっています。
ジャンルの異なる2作品が同じ映画祭で並んで評価されたことも、今回の受賞をより印象的なニュースにしている要因といえそうです。
歌舞伎の「襲名」とはどんな儀式か
歌舞伎の世界では、「市川團十郎」のように代々受け継がれてきた芸名を「名跡」と呼びます。
名跡を先代から受け継ぐ「襲名」は、単なる名前の引き継ぎではなく、その名にふさわしい芸を身につけたことを示す重要な節目とされています。
襲名の際には、通常「襲名披露興行」と呼ばれる特別な公演が組まれ、口上と呼ばれる挨拶の場が設けられます。
親子で同時に襲名を披露するケースは、それぞれの披露興行を並行して準備する必要があるため、通常以上に大規模な取り組みになります。
読者が気になるポイントQ&A
Q. 『襲名』はどこで見られますか?
A. 一般公開の劇場や配信については、現時点では公表されていません。今後の公式発表を確認してください。
Q. ベネチア国際映画祭はいつ開催されましたか?
A. 第83回ベネチア国際映画祭として開催され、今回の受賞はその期間中に発表されました。開催期間の詳細は映画祭公式サイトで確認できます。
Q. 「Cinema & Arts Award」は最高賞である「金獅子賞」と同じものですか?
A. 異なります。「Cinema & Arts Award」は映画祭本体の最高賞とは別に設けられた公式独立賞(コラテラル賞)の1つで、映画と他の芸術表現との融合を評価する賞です。
公式発表・報道で確認できること
- 『襲名』が「Cinema & Arts Award」最優秀作品賞を受賞したこと(日本映画初)
- 監督は三池崇史さん、市川團十郎さん(48)・新之助さん(13)の襲名披露を追った作品であること
- 襲名披露がコロナ禍で2.5年延期されていたこと
- 是枝裕和監督『ルックバック』も同映画祭の別の独立賞を受賞したこと
なお、『襲名』の一般公開日や上映劇場については、現時点では公表されていません。続報が入り次第、公式発表をご確認ください。
まとめ
市川團十郎さんを追ったドキュメンタリー映画『襲名』が、ベネチア国際映画祭の「Cinema & Arts Award」で日本映画初の最優秀作品賞を受賞しました。
コロナ禍で2.5年延期された親子同時の襲名披露という実際の出来事を記録した内容が、海外でも高く評価された形です。
- 『襲名』が日本映画として初めて「Cinema & Arts Award」を受賞
- 監督は三池崇史さん、初のドキュメンタリー作品
- 市川團十郎さん(48)・新之助さん(13)の襲名披露を記録
- 是枝裕和監督『ルックバック』も同時受賞
一般公開の情報は、今後の公式発表とあわせて確認するのがおすすめです。

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