10月の野菜売り場を見て、
「どれが高くて、どれが安いの?」と
迷う方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、農林水産省の10月見通しでは、
高めなのは白菜・レタス・ピーマン、
安めなのはじゃがいもとたまねぎです。
この記事では、公表された14品目の見通しを
高い順・安い順に整理して、
買い物のヒントをまとめます。
- 平年を上回るのは白菜・レタス・ピーマンの3品目
- じゃがいも・たまねぎは平年を下回る見込み
- キャベツ・だいこんは前半は平年並みで後半にやや上昇
- にんじん・ねぎ・さといもは平年並み
- 原因は9月の長雨と日照不足で、関東・長野・群馬の生育が遅れたこと
10月に高い野菜と安い野菜を一覧で確認
| 見通し | 品目 |
|---|---|
| 平年を上回る | はくさい、レタス、ピーマン |
| やや上回る | ほうれんそう、ブロッコリー、きゅうり、なす、トマト |
| 前半は平年並み、後半はやや上回る | だいこん、キャベツ |
| 平年並み | にんじん、ねぎ、さといも |
| 平年を下回る | ばれいしょ(じゃがいも)、たまねぎ |
一番はっきりしているのは、
白菜・レタス・ピーマンの3品目が
「平年を上回る」とされていることです。
続いて、ほうれんそうやトマトなども
「やや上回る」見通しです。
平年を下回るのはじゃがいもとたまねぎ
価格が平年を下回る見込みなのは、
ばれいしょ(じゃがいも)とたまねぎです。
どちらも北海道産が中心の野菜です。
| 品目 | 主産地(令和7年10月の入荷シェア) | 見通しの理由 |
|---|---|---|
| ばれいしょ | 北海道99% | 生育は順調で大玉傾向。入荷は平年を上回る |
| たまねぎ | 北海道90% | 生育は順調で大玉傾向。入荷は平年を上回る |
北海道は、9月の長雨と日照不足の影響を
受けにくかったようです。
入荷が増えるため、価格は平年より
低く推移する見込みと説明されています。
白菜やレタスが高い月は、じゃがいも・たまねぎ中心の献立が
家計の味方になりそうです。
白菜・レタス・ピーマンが高い理由
白菜:長野の生育不良で入荷が減少
白菜の主産地は、長野87%、茨城7%です。
長野が長雨と日照不足で生育不良となり、
歩留まりが低下しています。
そのため入荷は平年を下回る見込みです。
レタス:長野・群馬・茨城の生育が遅れる
レタスは、茨城57%、長野27%、群馬12%です。
長野・群馬は長雨と日照不足で生育不良、
茨城も日照不足で生育が遅れています。
こちらも入荷は平年を下回る見込みです。
ピーマン:着果数が減り肥大も遅れる
ピーマンは、茨城49%、岩手27%、青森6%です。
長雨と日照不足で着果数が減り、
果実の肥大も遅れています。
入荷は平年を下回る見込みで、価格は平年を上回ります。
キャベツ・だいこんは後半に注意
キャベツとだいこんは、前半は平年並みです。
ただし後半は、やや上回る見通しになっています。
| 品目 | 前半 | 後半 | 理由 |
|---|---|---|---|
| キャベツ | 平年並み | やや上回る | 群馬産は日照不足と低温で生育遅れ、やや小玉。千葉産は長雨で生育不良。 |
| だいこん | 平年並み | やや上回る | 青森・北海道産は順調。千葉産は長雨と日照不足で定植・生育が遅れる。 |
キャベツの主産地は群馬69%、岩手12%、千葉7%です。
だいこんは青森36%、北海道30%、千葉21%です。
千葉産の影響が、後半の入荷に出る見込みです。
後半に値上がりしそうな野菜は、
前半のうちに買っておくという考え方もあります。
ただし、傷みやすい野菜は買いすぎに注意です。
「やや上回る」5品目の理由と主産地
| 品目 | 主産地(令和7年10月の入荷シェア) | 理由 |
|---|---|---|
| ほうれんそう | 群馬61%、茨城17%、栃木14% | 長雨と日照不足で播種・生育が遅れ、入荷は平年を下回る |
| ブロッコリー | 北海道59%、長野17%、埼玉7% | 長雨で主産地の生育が遅れ、入荷は平年を下回る |
| きゅうり | 群馬30%、埼玉21%、福島12%、茨城8% | 日照不足と低温で果実肥大が遅れ、終盤産地は樹勢低下による早期の切り上がりを懸念 |
| なす | 高知32%、群馬26%、栃木14%、茨城13% | 関東産は長雨と日照不足で樹勢が低下し着果数が減少。高知も日照不足で生育遅れを懸念 |
| トマト | 千葉18%、福島15%、北海道14%、熊本9% | 東北・関東産は日照不足で着色が遅れ、着果数減を懸念。熊本産は順調 |
共通しているのは、関東や東北の産地で
日照不足の影響が出ていることです。
どの品目も、入荷が平年を下回る見込みで、
価格がやや押し上げられています。
トマトは、熊本産が順調と説明されています。
産地によって状況が違うため、
今後の入荷の動きに注目です。
平年並みの3品目:にんじん・ねぎ・さといも
価格が平年並みとされているのは、
にんじん、ねぎ、さといもの3品目です。
| 品目 | 主産地(令和7年10月の入荷シェア) | 理由 |
|---|---|---|
| にんじん | 北海道95% | 主産地の生育は概ね順調 |
| ねぎ | 秋田23%、北海道20%、青森19%、茨城6% | 主産地の生育は概ね順調 |
| さといも | 埼玉70%、千葉14% | 生育は概ね順調。長雨で収穫作業に遅れ |
にんじんやねぎは、北海道や東北が主産地で、
関東の長雨の影響を受けにくいことが
分かります。
価格が落ち着いている野菜は、
献立のベースにしやすいでしょう。
さといもは、生育は概ね順調ですが、
長雨で収穫作業に遅れが出ています。
今後の出荷のペースには、
注意しておきたいところです。
【考察】10月の買い物はどう組み立てる?
ここからは編集部の考察(予想)です。
公表された見通しから、買い方を考えます。
結論として、10月は「主役を安い野菜に寄せる」のが
賢い選び方だと予想します。
理由は2つあります。
1つ目は、じゃがいもとたまねぎが平年を下回る見込みで、
入荷も平年を上回ることです。
安定して手に入りやすい野菜を軸にできます。
2つ目は、にんじん・ねぎ・さといもが平年並みと
されていることです。
価格が大きく動きにくい野菜を組み合わせれば、
献立の幅を保てます。
たとえば、肉じゃが、カレー、豚汁、
ポトフのような料理は、
じゃがいも・たまねぎ・にんじん・ねぎなど、
価格が落ち着いている野菜で作れます。
逆に、サラダ中心の食卓は、
レタスやトマト、きゅうり、ピーマンが
高めなので、負担が増えやすそうです。
火を通す料理に切り替えると、
バランスを取りやすくなります。
これはあくまで予想で、実際の価格は
天候や入荷量で変わります。
最新の店頭価格もあわせて確認してください。
10月の野菜価格に関するよくある疑問
Q. 平年並みとはどのくらい?
A. 農林水産省は、平年との比率が
おおむね90%以上110%以下の範囲と説明しています。
Q. 平年とは何を指す?
A. 過去5か年の平均が基準です。
Q. 見通しはどうやって作られている?
A. 主産地や卸売会社への聞き取りに基づいています。
Q. 小売店の価格もこの通りになる?
A. この見通しは東京都中央卸売市場の価格が対象です。
スーパーの店頭価格については、公表されていません。
まとめ:高い野菜は控えめに、安い野菜を軸にする
- 平年を上回るのは白菜・レタス・ピーマン
- 平年を下回るのはじゃがいも・たまねぎ
- キャベツ・だいこんは後半に上昇の見通し
- 原因は9月の長雨と日照不足で、北海道産は影響が小さい
見通しを知っておけば、買い物の迷いも減ります。
安い野菜を上手に使いながら、
秋の味覚を楽しんでくださいね。
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